ガルパンはいいぞ
何年前のネットミームなんだ、これ。本稿のタイトルの話である。ガルパン劇場版をやっていた頃かなと思うので、2015年頃か。自分がキャピキャピの大学一年生の頃である。
何でこんなことをブログにしようかと思ったかと言うと、今年でガールズアンドパンツァーというコンテンツは10周年であり、先日ガルパン 博覧会という展示イベントに行ってきたからである。
オタクという概念について本ブログで取り上げたことはあったが、特定のアニメコンテンツそのものを取り上げたことは初めてじゃないだろうか。
さて、ガルパンの話をするとか言いながら、まず自分語りから始める。自分がガルパンと出会ったのは、アニメ放送時の2012年の頃であった。当時高校一年生の自分は気◯いみたいにアニメを視聴しており、毎クールごとにうずらインフォ(懐かしい)で放送されるアニメを確認して、家のテレビで録画してリビングで堂々と毎週欠かさずに観るという感じであった。(当然同居の家族から、痛い視線を浴びることとなる。)
ガルパンもその例に漏れず、テレビで録画して見ようとしていた。しかし、何故か知らないが、録画に失敗する。初回が見れないんじゃ...ということで視聴を諦めようとする。しかしながら、これまた◯狂いみたいなミリタリーオタクに強く視聴を勧められて仕方なく観てみることになった。
とまあ、こんな経緯で見始めたので、まさかガルパンが10年も続くようなコンテンツになるとは全く思いもしなかった。世間的にも(と言ってもアニメを趣味で視聴する人間から成る社会集団は「世間」と言い得るのか)放送が始まった当初は期待されてなかったであろう。
ここでガルパンの話に戻るのだが、ガルパンのメイン視聴層は20代ないし中年の男性である。そもそも深夜に放送されるアニメコンテンツ自体、視聴層は男性が大半を占めるだろうが、ガルパンは戦車を題材にしているので、特に中年男性が"濃く"なってくる。
実際、これまで劇場版や先日の博覧会来るようなガルパンファンは、ハゲ散らかして眼鏡を掛け黒い服を着ながら妙に薄ら笑いを顔に浮かべる"おじさん"ばかりだ。(将来の僕の姿でもある。)
しかし、意外だったことに僅かながら若い女性の姿も散見された。それどころか子連れのお母さんまでいた。まあ、思えば、ガルパンの内容自体スポ根ものとも言える。まさに「ガールズ」たちが戦車道を通じて成長し、困難を乗り越えていく物語だ。(脚本自体、あの「けいおん 」や「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の吉田玲子さんだ。)
勿論、「パンツァー」(ドイツ語で戦車の意)のアニメなので、戦車のディティールに凝った表現が豊富だ。だから、前述のおじさん達の"男の子心"をくすぐる。
こうも多彩な魅力を持つガルパンはミリタリーアニメ史の中で、燦然と輝く金字塔となった。「ガルパンはいいぞ。」おじさんがSNSでそっと呟くのには、ちゃんと理由がある気がする。
終わり