「結び」と僕らの生きる世界

おはようございます。お久しぶりです。「おはよう」って、「読んでる俺は朝じゃねえよ!」って思うかもしれませんが、僕は朝に書いてるので「おはようございます。」です。飲酒して早めに寝たら朝5時くらいに目覚めたのでこれを書いてます。

 

ここ4本くらい連続して記事を書いていたのですが、最近は全く書く気が起きなくてしばらく放置していました。しかし、ありがたいことに「更新してくれ」とおっしゃってくれる方がいらっしゃったので頑張って書きます。うん。

 

さて、今回のテーマは「結び」です。これもTwitterで募集したら提示されたテーマです。正直、最初提示されたときにはやや困惑しました。「漠然としすぎやろ...」って。まあ、それでも書くことを思いついたので書いてみようと思いました。

 

そもそも「結び」って?

 

「結び」って言われて思いついたのは、映画「君の名は。」ですよね。三葉ちゃんのお婆ちゃんが連呼しまくってたやつですね。「君の名は。」、映画館で見たときに「大しておもろなかった」的なツイートをしたら軽く炎上したんですが、今年、テレビで放送しているのを録画してみたら、「いい作品だな」って感じることが出来ました。なんでなんでしょうね。

 

前置き(?)はこれくらいにしておいて。

 

「結び」ってそもそもなんだったけ?(以下、ネタバレ注意)

 

matome.naver.jp

 

早速、引用に頼るのはどうなのかと思うのですが、映画のセリフなんぞ正確に覚えているわけないので、仕方なくnaverまとめに頼ります。三葉ちゃんのお婆ちゃん、一葉さんは以下のようなセリフを用いて、「結び」の意味を三葉ちゃんに教えています。

 

「この言葉には深ーい意味がある」

「糸を繋げることもむすび」

「人を繋げることもむすび」

「時間が流れることもむすび。全部神様の力や」

 

まあ、要するにざっくりまとめると「様々なモノ・コトの繋がり」つまり因果関係などを表す言葉なのでしょう。「深ーい」意味がある言葉をこんな風にまとめちゃうのは、なんだか身も蓋もないかもしれませんが。

 

この「結び」が「君の名は。」の主題にもなってたりって話しなんですね。まあ、今回は「君の名は。」の考察記事ではないので、深入りしませんが。作品の読解力低い方なので、僕が考察してもおもしろくないと思いますし。見てない人は自分で見て、自分で考えてください。

 

パチンコも、むすび

 

こんなことを書くと、「何言ってんだてめぇ!?」ってコアなファンとかに怒られそう。作品を侮辱する意図はないんです...。おふざけ的なお気持ちはあるけど。

 

パチンコっていうのは、皆さんもご存じの通り、タマをアナにいれるアレですね。表現がなんか卑猥ですが、アレです。

 

パチンコって冷静に考えると不思議じゃないですか?球の出る位置とか速度とか、発射される時の角度みたいなのも常に一定だし、釘の位置とかも同じ台なら変わらないはずなのに、同じ軌道を描かないですよね。まあ、勿論、各々の台に仕掛けがされてるから当たり前なのかもしれませんが、大事なのはそういう仕掛けにも軌道は影響を受けてるかもしれないということです。他にもパチンコの玉っていうのは大体複数の玉が一気に出てくるので、ある一つの玉の軌道は他の玉と衝突したりして、他の玉から影響を受けたり。(パチンコやったことがないのであんまり挙げられませんが)他にも様々な要素からパチンコの玉の軌道は影響を受けていると思うのです。つまり、様々な諸要素の「結び」によってパチンコは成り立っているのです。

 

ブラジルの一匹の蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を

 

何言ってんだお前は?と思うかもしれませんが、「バタフライ効果」と呼ばれるものの話です。当然私自身がデータをもって提唱しているわけではありません。また、引用です。

 

kotobank.jp

 

初期条件の僅かな差が、その結果に大きな違いを生むこと。米国の気象学者ローレンツが1972年に行った「ブラジルでの蝶のはばたきがテキサスに竜巻を引き起こすか」という講演の演題に由来する。

 

まあ、引用元にも色々書いてあるのですがまとめるとこういうことですね。初期条件のわずかな差が、その結果に大きな違いを生むことってどういうことかというと、これも具体例をまた引用した方が早いので引用なのですが。

 

バタフライ効果 - Wikipedia

 

1961年にエドワード・ローレンツが計算機上で数値予報プログラムを実行していた時のこと、最初ローレンツはある入力値を「0.506127」とした上で天気予測プログラムを実行し、予想される天気のパターンを得た[32]。このときのコンピュータのアウトプットは、スペースの節約から、入力値が四捨五入された「0.506」までしか打ち出されないものであった[32]ローレンツは、もう一度同じ計算をさせるため、特に気に留めずに、打ち出された方の値「0.506」を入力して計算を開始させた[33][32]。計算が終えるまでコーヒーを飲みに行き、しばらく後に戻って2度目の計算結果を見てみると、予測される天気のパターンは一回目の計算とまったく異なったものになっていた[33]ローレンツはコンピュータが壊れたと最初は考えたが[注釈 3]、データを調べていく内に入力値のわずかな差によるものだと気づいた[33][注釈 4]。この結果から、もし本物の大気もこの計算モデルのような振る舞いを起こすものならば、大気の状態値の観測誤差などが存在する限り気象の長期予想は不可能になることを思い付き、初期値鋭敏性と長期予測不能性のアイデアを持つようになる[35]

 

ざっくりまとめると、AがBに影響を与える場合、Aの少しの変化がBに多大な変化をもたらすことがあるということです。それを比喩的にローレンツ博士は「ブラジルでの一羽の蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を起こす」と表現したわけです。

 

では何故こんなことが起こるのか。それは複数の要素が相互に関連しているからなのです。こういったシステムは「複雑系」と呼ばれています。

 

複雑系 - Wikipedia

 

経済現象も「複雑系」に左右されるものの一つとされています。経済現象の側面の一つである「消費」を取り出して考えてみましょう。この世の何十億という人々が毎日のようにモノやコトを消費し続けています。その一人一人の消費も色々な要素から影響を受けます。当然、お金がなければモノを買うことはできないので、個人の所得は消費に影響を与えます。個人の所得は当該個人の周囲の環境の諸要素や個人の素質から影響をうけます。例えば、国の景気が悪くなればその個人の所得に影響を与えるでしょうし、学歴などの個人の能力などもその個人の所得に影響を与えます。それら所得に影響を与える要素も他の要素から影響を受けています。また、当然ながら個人の消費に影響を与えるのは所得だけではありません。世の中のトレンドであったり、物の価格であったり、また更にはその個人の気分であったり...。このように、様々な要素が相互に連関していて、複雑なシステムとなっているのです。したがって、一つの要素の変化が僅かなものであっても、様々な要素が相互に連関しているため、様々な要素に変化をもたらし、またその他の要素の変化が、また様々な要素に変化をもたらして...ということが連続して続いていくうちにそれ全体として見れば大きな変化をもたらすという訳です。

 

まさに僕らの生きているこの世界は様々なモノやコトの相互の「結び」によって成り立っていると言っても過言ではありません。「君の名は。」の壮大なストーリーも色々な人々やモノ・コトとの相互の「結び」によって描かれた奇跡なのかもしれませんね。僕らの生きる世界も同様に。

 

終わり